『ジルオール インフィニット』はファンタジー世界「バイアシオン大陸」を舞台に繰り広げられる。
物語の主人公であるプレイヤーはそれぞれに違った事件をきっかけに冒険へと旅立つ。
ある者は王城のある大都市から、またある者は辺境の小さな村から……。
そしてバイアシオン大陸では竜王の覚醒など世界の存在そのものを揺るがすほどの出来事がいくつも起こり始めている。
あなたはどんな選択をし、どんな仲間たちと出会い、何を信じ、何と戦うことになっていくのだろうか?
ジルオールの世界は私たちの世界よりもずっと身近なところに神様がいる世界です。
そのため魔法も使えますし、邪悪な神々に心を奪われれば精神が闇に染まります。
以下は「Zilloll完全攻略マニュアル(1999年刊)」のコラムから、神々に関する文章を引用しました。
- バイアシオン大陸の神々
- バイアシオン大陸には古くから伝えられている神があり、その存在は今も息吹を感じさせる。
ここでは代表的な神について取り上げた。
- 天空神ノトゥーン
最高神。万物の上に存在し、全てを統括している神々の長と考えられていることから天空神と呼ばれる。
偶像は存在せず、超古代においては天そのものの動きが、そのままノトゥーンの動きとされていた。
朝から昼への変化はもちろんのこと、雲の動きや空の色、星の瞬きなどすべてが、ノトゥーンから人への言葉であると考えられているのである。
(原初のエルフが伝える始原口伝によると、真に万物を治めているのは
ノトゥーンを生んだ【至聖神】であるらしい。いずれにせよノトゥーンは人間を助ける神で、
アルノートゥンなどで信仰されている。以上、引用者注)
- 戦神ソリアス
天空神ノトゥーンにより、異世界より召喚された戦神。
2体の異形の従者を従え、7種の武器を使う。
異世界から召喚された神のため、非常に冷静な目で世界を見ている。
破壊神ウルグとの永きに渡る戦いは、吟遊詩人や画家、彫刻家など
芸術家たちの作品に姿を変え、今日まで伝えられている。
(ソリアスの従者はウルグの使う紅い魔剣【ソルベンジュ】によって討ち取られた。
ソリアスを信仰しているキャラにはドルドラムなどがおり、
エンシャント広場には【顔の無い戦士】として描かれたソリアス像が立っている)
- 大地神バイアス
天空神ノトゥーンと太陽神アスラータの最初の子供で、双子として生まれた。
ノトゥーン眷族の長男で、破壊する者を創る力を有している。
神に近い力を持つドラゴンや巨人は、バイアスによって創られたと考えられている。
また、超古代時代に、人間に精霊魔法を授けた神でもある。
大地の力はすべてバイアスの力で、農耕の神でもある。
(竜王・海王・翔王の3体の竜と、フルーヴやパンタ=レイなどを始めとする12体の巨人は
バイアスが創った生命で、闇に落ちた聖母神ティラを封印し世界を守る役割を持っている。
つまり、彼らを倒して禁呪を得ようとすることは…)
- バイアシオン大陸の邪神
- 邪神とは闇の神器に落ちた神々のことである。中には、元は人間だった者もいる。
彼らが物質界に現れるには、神々と同じように実体を持つ必要がある。
自らの力によって実体をもつ場合と、物質界の何者かを容器とする場合とがあるが、
どちらにしろ、邪神を闇に封じるにはその実体を破壊しなければならない。
(前者はティラの例、後者はウルグの例。引用者注)
- 聖母神ティラ
バイアシオン大陸に最初に命を吹き込んだ聖母神。
火・水・土・風を司る4精霊の母だが、好き勝手に精霊魔法を使用し世界を荒らす
人間の横暴な振る舞いに激怒したティラが、人間を滅ぼそうとしたために、
ノトゥーンに遣わされたバイアスと戦いを繰り広げる。
バイアスの創ったドラゴンとジャイアントの圧倒的な力によって敗れ、
ティラは別世界である闇に封じられた。
(無限のソウルを持つ主人公が旅に出る現在になっても、
闇の世界から復活することができれば、躊躇せずに人間を滅ぼす神の一人である)
- 破壊神ウルグ
殺された恋人システィーナの命を蘇らせることを条件に、ティラに忠誠を誓った闘神。
システィーナを殺した人間への復讐と、それを見捨てたノトゥーンへの怒りのため戦っていたが
度重なる戦神ソリアスとの戦いのなかで、戦いそのものに魂を奪われ破壊神となった。
全てを無に返す虚無の力を宿す魔剣【ソルベンジュ(=復讐、の意)】の使い手でもある。
(元々は天空神ノトゥーンの子の一人。バイアスとともにティラを封印した後に
神の子であることを捨て、人間となって恋人システィーナと暮らしていた。
しかしシスティーナはとある国の政治闘争に巻き込まれて命を落としたため
ウルグは人間に深く絶望するようになったという。
バイアスの血を飲んで、破壊するものを創る力を得ており
エルアザル・アズラゴーザ・シャンマ・イシュバアルの4邪竜を生み出したのもウルグ。
現在は【闇の門】の向こうに封印されているが、闇の神器によって復活するという噂が…)
ジルオールの世界で暮らす種族で一番数が多いのは人間ですが、
バイアシオン大陸には我々の世界では見られない種族の方々も大勢暮らしています。
ここでは「Zilloll〜infinite 設定資料集」より『バイアシオンで暮らす種族』を引用しました。
- バイアシオンで暮らす種族
- 大陸の各地で見られる6つの種族を紹介。
ロストールやエンシャントのような大都市に行けば、これらの種族に出会えるだろう。
またこのほかにも、姿を隠して暮らしている種族もいるという。
- 人間 大陸一の多数派
繁殖力と適応能力の高さから、広大な土地を支配する最大勢力。
おもに大規模な集落を作り、商業や農業を糧にしている。
平均寿命は50歳ほどで、よほどの悪条件でなければ生存可能。
- エルフ 森で暮らす長寿種族
人跡未踏の森に暮らし、外界との接触を断った森の住人。
森ごとにクィーダと呼ばれる指導者を立てて暮らし、その寿命の長さから不老不死といわれている。
変化を嫌うことでも知られる。
- ドワーフ 金属を愛する芸術家集団
鍛冶と細工を愛し、大半が地下王国に住む種族。
平均寿命は300歳と人間よりも長寿である。
10年に一度最強のドワーフを選ぶ大会を開き、その優勝者が王となるユニークなしきたりを持つ。
- コーンス 悲劇の稀少種族
少人数で集落を形成する有角種。
強い魔力を持ち、万病に効くといわれる角が特徴で、種としての寿命は100歳を超える。
しかし、最近では角を目的としたコーンス狩りで落命する者も…
- ボルダン 屈強な肉体を持つ戦士族
ボルダン族は筋力に優れた肉体派の種族である。
彼らの多くは自らの肉体を鍛えるため、肉体労働に従事することを望んでいる。
元来好戦的なためか、平均寿命は35歳ほどと短命だ。
- リルビー 天衣無縫な草原の民
陽気で好奇心旺盛な短身の種族。
15世帯ほどが集まって草原に集落を営むが、人間の街で生活する者も多い。
50年と寿命は人間に近いが、自分たちのリーダーをクジ引きで決めるのは異色。
- ダルケニス 徹底的な迫害を受ける吸血種族
人間に恐れられ迫害を受けながらも、人間の社会に紛れ生活をする種族。
紳士的な性格で、人間に噂されるような凶暴な種族ではない。
しかし、偏見が彼らを追い込む。彼らは悲しい境遇に立たされた種族であるといえる。
- ロストール 王城のある大都市
- ロストール王国の首都。
貴族が絶大な力を持つ身分制度の国である。
都市自体の構造も、貴族街、平民街、スラム街と三つに分かれている。
最も、スケールの大きなスタート地点である。
- エンシャント 超強力軍事国家の心臓都市
- バイアシオン大陸の北半分を支配する強力な軍事国家・ディンガル帝国の首都。
天空神ノトゥーンの神殿など、壮大な建築物を有する都市である。
ここには何階層にも渡る巨大な城がある。
- ノーブル 貴族国家ロストールの田舎町
- 比較的最近になって開かれてきた田舎町である。
悪代官ボルボラの圧政に住民は苦しめられている。
ちなみに、女主人公では、黄金畑からのスタートが選択できる。
- 猫屋敷 人々の集いし幻の屋敷
- 賢者オルファウスが主を務める屋敷。捨て猫が多数いることから、この呼び名が付いた。
主人公たちはこの場所で仲間の編成を行うことができる。
運命に導かれた者たちにしかたどり着けない場所である。
- テラネ 穏やかな田舎町
- 軍事国家ディンガル帝国の北に位置する田舎町。
大陸一の高さを誇る霊峰トールを訪れる巡礼者たちが、旅の途中に立ち寄る町である。
小さいせいか、非常に閉鎖的な町である。
- リベルダム 巨大な商業都市
- 大陸東方の商業都市。
様々な船が訪れる都市である。
巨大な時計塔や闘技場など、個性的な施設がいくつかあり、闘技場では予選を勝ち抜くと八月に行われる決勝戦に参加することができる。
- ミイス 地図にもないような小さな村
- ディンガル帝国の東方辺境にあると言われる隠れ里。
破壊神を呼び覚ます謎のアイテムが封印されていると言う伝説的な村である。
外界から隔絶され、その実態を知る人はほとんどいない。
- ロセン 国王ペウダが支配する恐怖の街
- 城門は堅く閉ざされている。
城門にいる門番に話しかけても外に追い出されてしまう。
暗愚王・ペウダの失政により政治が乱れ、治安もあまり良くない。
- アルノートゥン 天空の神を信仰する人々の集う都市
- ノトゥーンという名前の天空神を信仰し、司祭を目指す人々が暮らす小さな宗教都市である。
風変わりなつくりの都市で入口には独自の昇降機があり、それを利用して内部に入る。
山の上には天経院という神殿がある。