:始原口伝について

物語に関係する始原口伝を記載しています。
ゲーム中では紹介されますが1度しか聞けないため、もう1度見たい時などに。

始原、虚無の中にひとつの意識が生まれた。

その意識を至高神と呼ぶ。

至高神は虚無の内にある有の因子を消さないため創造の輪を回し始めた。

至高神はいくつかの世界を作りそのひとつを戒律の神、天空神ノトゥーンに治めさせることにした。

ノトゥーンはその娘、聖母神ティラに世界を生ませた。

精霊、海、山、草木、獣たちが生まれ、世界は楽園のような秩序で完成した。

しかし、至高神はそれをよしとされなかった。

完成は静寂につながり、静寂は虚無へとつながる・・・。

そこで、至高神は世界に息吹きを送り、創造の輪を回すためのもの、破壊し、創造するもの・・・

あなたたち人間を作られた。

人間は山を開き、海を埋め、精霊を殺して力を得、草木鳥獣を殺して、繁栄していった。

その様を見て万物の母、ティラは怒った。

ノトゥーンは至高心の考えに従い、ティラの訴えに耳を貸さなかった。

子供たちを人間に殺されたティラは、怒り、闇に落ちた。

ティラは自分の子である四精霊神、そして、新たに産み落とした恐ろしげな千匹の怪物、

すなわちティラの娘とともに、反乱を起こした。

対してノトゥーンは長子バイアスに竜王ら3聖竜と12人の巨人を作らせ、

また、末子ウルグを人間に転生させて、ティラの軍勢を迎え撃った。

英雄神ウルグの活躍はめざましく、破れたティラは、その体を4つに割かれ、大地に封印された。

四精霊神も降伏した。

バイアスは巨人にそれらを見張らせた。

人間側の完全勝利に終わったかに見えた。

だが、このことを至高神は喜ばなかった。

戦乱は喜怒哀楽を生み、それが創造の輪を回すからだ。

そこで至高神は異世界より、気まぐれな女神ファナティックを呼び、この世界の運命をつかさどらせ、

ひとつの事件を起こさせた。

システィーナという少女がいた。

彼女はウルグの想い人だった。

彼女は心やさしく、そのことが、ウルグの心を捕らえた。

精霊、獣、怪物などティラんび属する者も、隔てなくいたわり、彼らが傷つけばいやした。

システィーナは人間の自然に対する破壊や残虐行為にも反対した。

このことが人間たちの怒りを買い、システィーナは、人間になぶり殺された。

ウルグは彼女の助命を父ノトゥーンに祈ったが、戒律と秩序の神であるノトゥーンは無視した。

ティラはウルグにつけ込んだ。

システィーナをよみがえらせる代わりに闇に落ち、破壊神となって世界を滅ぼすよう、ウルグに申し出た。

ウルグは闇に落ちて破壊神となり、システィーナは黄泉の乙女として復活した。

システィーナは、よみがえったときすべての原因となった自らの心を天に投げた。

システィーナの誰かを思いやる心は星の光とともに地上のすべてに降り注ぎ、人の心の中でソウルとなった。

ウルグはノトゥーンが異世界より呼び出した戦神ソリアスと戦いを繰り広げた。

神々は次々と物質としての身体を失いついには、地上から神はいなくなった・・・。

そして、今にいたる・・・。

もはや地上に神はなく、代行者たる竜王を残すのみ。

竜王は、神の代行者として世界の均衡を保つことに腐心し闇の者たちは大地を取り戻さんと機会をうかがっている。